現在全国の地方新聞紙上において好評連載中の鈴木規夫の「ゴルフは心」を、ご本人のご厚意により毎週1本づつ掲載いたします。

ゴルフは心イラスト Vol.606 プロが戦いの舞台から去る時

 2019年のシーズン終了時に、かつて優勝歴のある数人の女子選手が「引退」を表明して話題になりました。彼女たちはシード権を失い、次期のツアーに参加するためのQT(ツアーに出場するための予選会)への出場も断念したのです。これでツアー競技出場への道が絶たれました。
 アスリートの戦場は純粋に実力の世界です。地力が衰え、戦意を喪失した者はその場から消え去るのは当然の掟です。その意味で、出場資格に特例を設けるべきではありません。ただ、ゴルフの場合、永久シードであったり、独自に歴代優勝者の出場を認める規定を作ったりして、レジェンドの出場を認めています。しかし、往年のパフォーマンスは望めません。その姿をファンが喜んでいるとも思えません。
 ところで、プロゴルファーには、そもそも引退はありません。メディアは引退と言う表現を使いましたが、正しくは「現役ツアーからの撤退」です。プロはその資格を取得すれば、自らライセンスを返上しない限りプロです。女子の場合は男子のシニア大会に相当するレジェンズツアーがあり、いずれ撤退した彼女たちもレジェンズに出場することでしょう。
 ところで、現役のプレーヤーがトーナメントへの出場を断念する決定的な理由はどこにあると思いますか。身体は健康でもツアーで戦うだけの実力がなくなったと判断せざるを得ない要因です。
 それはパットです。パワーが衰えてきても精度を高めることで、まだ対抗することができます。しかし、入れるべきパットが入らなくなった時、戦意を保つことができません。原因は視力の衰えや感性の鈍化なのですが、それを補う手立てがないのです。かつて、J・ニクラウスが言いました。
「4~5メートルのパットが全く入らくなってしまった。これではメジャーは戦えない」
 感性の減退は、名手の戦意をも奪うのです。
鈴木プロ プロゴルファー 鈴木規夫
1951年生まれ。「九州の若鷹」の異名をとり、溌剌たるプレーで活躍した。
通算20勝の内には、九州オープン5連覇、太平洋マスターズ2連覇がある。
1976年には全英オープンに挑戦。
日本人として初めてメジャータイトルの首位に立ち世界の注目を浴びた。
現在は、TV解説、コース監修、ゴルフイベントを通しての地域社会貢献活動、
ならびにプロ、アマチュア、ジュニアゴルファーの育成に力を入れている。

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