現在全国の地方新聞紙上において好評連載中の鈴木規夫の「ゴルフは心」を、
ご本人のご厚意により毎週1本づつ掲載したします。

Vol.500 プロの所作が子供に与える影響

 
  ジュニアゴルファーを指導する際、私は折りを触れてゴルフに於ける「心遣い」を伝えるようにしています。
 それは、ゴルファーとして守るべきコースや同伴競技者やクラブに対する謙虚な配慮です。
 ゴルフを始めたばかりのジュニアに、この「配慮」を求めるのは無理でしょう。まだ分別の付かない子供にとっては難しい課題です。それだけに、親やコーチや先輩には、しっかりと教える責任があると思うのです。
 その配慮の基本とは、感謝の気持ちとゴルフを敬愛する心でしょう。コースに対する感謝があれば、そして同伴競技者への敬意や道具への愛着があれば、自然に所作として表れてくるものです。 また、こうした所作は、実際にプレーしている上級者の姿から学ぶことが多いものです。先輩は後輩に自ら手本を示す、後輩は先輩の背中を見てゴルフの心を学ぶのです。
 その意味において、トーナメントにおける選手の所作は、良くも悪くも影響力が大きいものです。
 以前、世界のメジャー大会で、ミスショットした選手がクラブをキャディバッグに叩きつけるシーンが映し出されました。ミスをして悔しい気持ちは誰もが同じです。しかし、それを犯したのは自分自身であり、八当たりするなどもってのほか。醜態でしかありません。
 また、春先の世界マッチプレーでは、ある選手が短いパットをミスした後、明らかにホールカップを跨いでいました。以前にも書きましたが、ゴルフに於いてカップは神聖な場所です。しかも跨ぐことでカップ周辺の芝が傷つけられ、後続のプレーヤーに不利な状況を作ります。プロのスタープレーヤーがそうした配慮もなくカップを跨いだことを残念に思いました。
 ジュニアゴルファーの中でも、ミスするとクラブに当たる子供をたまに見かけます。心ない所作が、子供達に悪影響を与えることを、プロはもっと自覚すべきでしょう。

プロゴルファー 鈴木規夫
1951年生まれ。「九州の若鷹」の異名をとり、溌剌たるプレーで活躍した。
通算20勝の内には、九州オープン5連覇、太平洋マスターズ2連覇がある。
1976年には全英オープンに挑戦。日本人として初めてメジャータイトルの
首位に立ち世界の注目を浴びた。
現在は、TV解説、コース監修、ゴルフイベントを通しての地域社会貢献活動、
ならびにプロ、アマチュア、ジュニアゴルファーの育成に力を入れている。

   
   

日本経済新聞出版社


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