現在全国の地方新聞紙上において好評連載中の鈴木規夫の「ゴルフは心」を、
ご本人のご厚意により毎週1本づつ掲載したします。

Vol.506 ウエッジは溝が命

 
 以前、行きつけのゴルフショップにクラブを見に行ったのですが、そこで見た新しいウエッジが衝動的に欲しくなって即買ったことがありました。
 ロフトが52度と56度の2本。これを打ってみて驚きました。一言で言えば、想像以上の性能の進化を感じたのです。
 特に驚かされたのが、スピン性能でした。私はウエッジを長く使い込むタイプで、クラブフェースのスコアライン(溝)がすり減ってもさして気にしませんでした。ところが、その古いクラブと新しいクラブを打ち比べると、明らかにスピン量、つまりはボールの止まり方が違うのです。
 アプローチにおいてボールのランを短くすることができれば、ピンを積極的に攻めることができます。例えば、今まではある程度のランを計算して、何メーターか手前に落としていたボールを、ピンの近くまでキャリーして2バウンド目か3バウンド目で止めることができるのです。ピンとグリーンエッジまでの距離が短い時や、2段グリーンの奥のピンを狙う時が出番になります。
 この性能を体験して、フェースの溝がボールを噛んでスピンをかけることを再認識しました。クラブは長く使って手の内に入れるべきだというのが私の持論ですが、ウエッジについてはまさに溝が命。すり減ってスピン性能が落ちたら、新しいクラブに替えるべきだと考え方を改めました。
 ところで、52度と56度の使い分けですが、スピン性能が高いとは言え、ロフトが少ない52度は出球が低いのでピッチエンドランが合います。つまりカップに対して「線」を描き、そのライン上に乗せる感覚です。
 56度は、ボールを上から落として止める「点」で攻めるイメージです。ただ、アマチュアにとってはシビアなインパクトが要求される56度より、多少インパクトに許容範囲のある52度で「線」の寄せをしたほうが確実性は高いでしょう。

プロゴルファー 鈴木規夫
1951年生まれ。「九州の若鷹」の異名をとり、溌剌たるプレーで活躍した。
通算20勝の内には、九州オープン5連覇、太平洋マスターズ2連覇がある。
1976年には全英オープンに挑戦。日本人として初めてメジャータイトルの
首位に立ち世界の注目を浴びた。
現在は、TV解説、コース監修、ゴルフイベントを通しての地域社会貢献活動、
ならびにプロ、アマチュア、ジュニアゴルファーの育成に力を入れている。

   
   

日本経済新聞出版社


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